そこで14-A型を世に送り出したカシオは「ひとりが1台持てる電卓(でんたく)を開発すれば、生活がもっと便利になる」と考えました。そして1972年、当時は3万円〜5万円くらいだった電卓を、日本全国をアッとおどろかせる12,800円という値段(ねだん)で発売しました。個人用電卓(こじんようでんたく)「カシオミニ」の誕生(たんじょう)です。
「カシオミニ」シリーズはLSI(エルエスアイ)を使い、さらにそのころ使われていた電卓の4分の1以下の小ささで、販売数(はんばいすう)1,000万台以上の爆発的(ばくはつてき)ヒットを記録しました。これをきっかけに、電卓はだれでもが便利に使える日常生活用具(にちじょうせいかつようぐ)となったのです。
|