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タレス
「ギリシア7人の賢人(けんじん)」の中の一人で「数学の父」とよばれるタレス。世界ではじめて自分の経験(けいけん)や知識(ちしき)をまとめ、あらゆる問題をとくために応用(おうよう)した人です。天才的な発想をもつタレスならではの人生のひと場面をごらんあれ。
なまけるロバを働きものに。
タレスはわかいころ、物を売って生活する商人でした。あるとき、注文をうけた塩をとどけるために、塩をロバの背中(せなか)につんで出発しました。すると途中(とちゅう)の川をわたっている時、ロバは石につまづいて転んでしまいました。ロバは無事でしたが、背中の塩はほとんど流れてしまいました。タレスにとってそれはそれは大きな損(そん)。がっかりするタレスでしたが、ロバは転ぶ前より荷物が軽くなっていることに気づき、この川をわたるときはわざと転ぶようになってしまいました。そのことに気づいたタレスは、塩の上に古くなった布(ぬの)を背負(せお)わせて、転ぶと川の水を吸収(きゅうしゅう)して重くなるようにしかけました。するとたちまちロバは転ぶのをやめ、きちんと働いてくれるようになったそうです。
エジプト王もびっくり。ピラミッドの高さがわかった!
あるときタレスは商売をしにエジプトに足を運びました。そこで、エジプトの人から数学と、宇宙(うちゅう)のことや惑星(わくせい)のことを学ぶ天文学を教わりました。数学の力をつけたタレスは、今までだれもはかったことのなかったピラミッドの高さを、王様の前でこんな風にはかってみせました。
(太陽が一定の位置にある時)アとイの長さが同じ場合、ウとエの長さも同じ
まず一本の棒(ぼう)の長さをはかりました。その棒を、地面との角度が直角になるように立てました。そして棒の長さと影(かげ)が同じ長さになった瞬間(しゅんかん)、ピラミッドの影の長さを測ったのです。つまり「太陽が同じ位置にあるとき、棒の長さ[ア]と影の長さ[イ]が同じということは、ピラミッドの高さ[ウ]と影の長さ[エ]も同じということ」に気づいたのです。このタレスの発見に、王様もまわりにいた人もとてもおどろいたそうです。
現在(げんざい)この考え方は日本では「三角形の相似(そうじ)」とよばれ、ヨーロッパでは「タレスの定理」とよばれています。

エジプトにいた時に数学と天文学がとても好きになったタレスは、ギリシャへ帰ってからも研究を続け、後に「数学の父」「世界で最初の大数学者」と言われるようになりました。
有名な発見のひとつ
2つの線が交わったときの、 それぞれ向かい合う角度は同じであるという定理。
タレスが残した名言
「生きる上で大切なことは自分をよく知るということ。自分には何が欠けているか、何ができるか、何がしたいかというように、自分がどういう人であるかを知ることです。そうすれば、今自分は何をしたらよいかということがわかるのです。ただやみくもに知識(ちしき)をたくさん集めても、それは何の役にも立たないのです。」
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