CASIO お問い合わせ サイトマップ English
物知り神様の山
はてなタワー
数の偉人の神殿
ツクル博士の家
うらないの館
プレイパーク
なぜなに用語じてん
先生/保護者の皆様へ
数の偉人の神殿
数の偉人の神殿 もくじ
ガリレオ ガリレオ
ガリレオは、宇宙(うちゅう)の構造(こうぞう)や進化などを研究する学問である「天文学の父」として知られています。ガリレオ衛星(えいせい)、金星食<月食のように金星が太陽の影(かげ)でかくれること>などを発見し、これら以外にも望遠鏡で月にある山や、丸くくぼんだクレーター、数えきれない数の恒星(こうせい)<太陽のように自ら光を発生する星>、ヨーロッパの人としてはじめて太陽の黒点<太陽を観測(かんそく)した時に見える黒い点>を発見しています。また、天文学だけでなく、科学、医学、美術(びじゅつ)などあらゆる分野ですぐれていた天才でした。
重い球、軽い球、どちらが先に落ちる!?
ガリレオは常識(じょうしき)のまちがいを、つねに科学の考えをもちいて正してきた人です。私たちはまちがっていることを正しいと思いこんでしまっていることが意外と多いものです。たとえば、重い球と軽い球を同時に落としたら、当然、重い球の方が地面に先に落ちる、とだれでも思います。ガリレオの周囲の人も「重いモノの方が先に落ちる」と考えました。その常識に対して、科学の力を使って立ち向かったのがガリレオです。ガリレオは、「物体の自由落下の速度は物体の質量(しつりょう)に依存(いぞん)しない」と言いました。つまり、大きな重い球でも、小さな軽い球でも落ちる時には、その重さは関係なく、同じ速さで落ちる、と考えました。当然、その考えは周囲の人だけでなく、有名な学者にも受け入れられませんでした。「重い球の方が速く落ちるに決まっている」とだれもが思い、ガリレオの考えをバカにしました。ガリレオは自分の考えが正しいことを証明(しょうめい)するために、イタリアのピサにある斜塔<「ピサの斜塔(しゃとう)」とよばれる有名なタワー>の上から大小2種類の球を同時に落とすという実験をし、大きな重い球も、小さな軽い球も同時に地面に落ちたのを見せて、落下にモノの重さは関係ないことを証明したと言われています。常識や周囲の意見にとらわれず、ガリレオは常に科学を信じていました。
それでも、地球は回っている!
ガリレオは自分の思ったことを素直(すなお)に発言するタイプの科学者でした。自分の考えは、実験や観測(かんそく)により証明(しょうめい)されているという自信があったからでしょう。しかし、ある時ガリレオの天文に対する考え方が、当時のカトリック教会の考え方とちがっていたため、裁判(さいばん)になったことがありました。ガリレオはすでに天文学者であるコペルニクスが発表していた、地球が太陽の周りを回っている地動説が正しいと考えていましたが、当時のカトリック教会は太陽が地球の周りを回っていると考えていたのです。そのため、ガリレオは二度と地球が太陽の周りを回っているという発言をしないように約束させられてしまいました。しかし、その後にガリレオが『天文対話』という本の中で、地球が太陽の周りを回っているという考えを書いたため、前の裁判でその考えを二度と発言しないという約束をやぶった罪(つみ)で、刑務所(けいむしょ)に入れられてしまいました。彼(かれ)は「科学的な観測結果(かんそくけっか)や事実は無視(むし)できない」と言ったのですが、聞いてもらえませんでした。罪になったガリレオは「それでも地球は回っている」という有名な言葉を残しました。
有名な発見のひとつ
木星の衛星(ガリレオ衛星)を4個発見。
ガリレオの残した名言
「間違った事を言うのは単なるあやまりにすぎないが真実に気付きながら口をつぐむ事。それは犯罪(はんざい)である。」
上へ
CASIO HOME 著作権・リンク プライバシー
All Right Reserved. Copyright (C) CASIO COMPUTER CO.,LTD.